進路のヒント 目指せヒューマンケアリング 薬学・看護・臨床心理「薬学」

2006年から薬剤師養成課程が4年から6年へ引き上げられました。それに先立つ2003年には、規制改革の流れの中で20年ぶりに薬学部が新設され、以後2006年度の12大学を始め薬学部の新設が相次ぎ、薬学教育を取りまく環境は大きく様変わりしました。

薬学部を持つ大学は、2011年現在、国立14、公立3、私立57の74大学となり、2007年の厚労省の需給バランスの予想でも大幅な供給過剰になっています。実際、受験生の人気のバロメータともいえる入試難易度も全体的に下降し、新規参入では定員割れを起こしたり、競争力が極端に低下したりするところも出てきています。薬剤師国家試験の合格率や求人数の増減など、今後も不確定要素の多い中、受験生にとっては慎重な進路選択、志望校選択が求められます。

2008年から慶應ブランドで再スタートを切った慶應義塾大学薬学部の増野学部長と、関西で新しいブランド構築を目指す兵庫医療大学の馬場副学長に、薬学部の今後の展望と薬剤師、薬学研究者のキャリア形成、それぞれの大学の特徴と目指すところをお聞きしました。

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慶應義塾大学薬学部のこれから 「薬の適正使用と創薬教育」、「明確な目標と多様な価値観」の両方を大切にしたい 慶應義塾大学薬学部長 大学院薬学研究科委員長 増野匡彦先生

慶應義塾大学薬学部になって変わったこと

本学部の場合は、2006年に薬学部の薬剤師養成課程が4年制から6年制に移行した時期と2008年の慶應義塾大学と共立薬科大学との合併がほぼ同時期だったため、2008年以降の変化の原因を特定するのは簡単ではありません。ただ、一つはっきりしているのは、これまでよりも受験学力という意味では高い層の学生が入学してきていて、彼らが明らかに、これまでの学生と違って薬剤師にとらわれず、幅広い興味・関心を持っているということです。もっとも、2008年から一年生は日吉キャンパスで他学部の学生と同じように過ごすことになりましたので、その分視野が広くなったのかもしれません。

2006年の改革以降、薬学教育が全体として大きく変わった点は、国立大学を中心とした研究者養成を軸にする大学と、私立大学を中心にした薬剤師養成を主な目的とする大学との線引きが、一層明確になってきたことです。主に研究者などを養成することを目的にした4年制と、薬剤師養成に特化した6年制を設置している大学の定員の比率を調べてもらえばわかりますが、研究者養成型の大学では4年制の定員が多く、入学者の多くは卒業後2年間の修士課程、場合によってはさらに3年間の博士課程へ進むことを前提にしています。一方、私立大学では6年制の定員が多く、4年制を設置している大学は13大学しかありません。本学部の母体である共立薬科大学は、手厚い薬剤師国家試験対策を行っており、薬剤師養成課程の6年制への移行についてもリーダーシップを発揮してきましたが、幅広い薬学教育を担うことを考え4年制薬科学科も設置しました。

そもそも薬学教育は、卒業後のキャリアとして薬を「使う」薬剤師と、それを「創る」研究者の両方を想定しています。実は、これは日本独自のシステムで、アメリカやヨーロッパでは薬剤師養成課程はありますが、創薬研究は理学部や工学部が中心に行います。

こうした観点を鑑み、2006 年の改革は、薬剤師の養成課程を6年にして国際的な基準に合わせるとともに、創薬にかかわる課程は他の理系学部と同様に4年制のままとしました。薬は、人間の健康維持、病気の治療になくてはならない一方、使い方を誤ると薬害を引き起こし、耐性菌などを生み出したりします。そこで、薬にかかわる人材を使う側と創る側とにはっきりと分けて教育するのではなく、同じ学部で学ぶことで、それぞれが専門家になる前に、両方の感覚をしっかりと持っておいてもらおうというのが、日本の薬学教育の理念の一つです。

本学部はこの趣旨に沿って、慶應義塾大学としての総合力を活かした創薬研究と、共立薬科大学時代からの質の高い薬剤師養成を両立させることを目的にスタートしました。4年目を迎えた現在、私としてはそれが順調に進んでいるという手応えを感じています。

2012年の入試改革

ポイントは二つあります。一つは大学入試センター試験利用入試を止め、指定校推薦制度を始めること、もう一つは6年制の薬学科と4年制の薬科学科の入学定員の変更です(2011年度入試から実施)。6年制の薬学科の定員を180名から30名減らして150名とし、4年制の薬科学科の定員を30名から60名と増やします。

薬剤師養成教育の高度化をさらに推進すること、慶應義塾として薬剤師養成と創薬研究者養成のバランスの適正化を考え変更いたしました。

指定校推薦入試は、薬学科に限定して定員30名とし、医療、そして薬剤師志向の高い学生の募集を行います。薬剤師免許を持った慶應義塾大学薬学部出身者が多様な分野で活躍することは重要ですが、薬剤師として医療現場で働く志向の高い学生も必要と考えています。

慶應義塾大学には≪独立自尊≫というモットーがあるように、学生は自らの意志と、自らの責任で学ぶのが伝統です。これは国家試験、共用試験対策についても同様ですから、やはり目的意識の高い学生の方がこうした状況では強さを発揮すると判断したわけです。

これからは、資格を持っている、卒業したということよりも、その中身が問われる時代

薬剤師の就職については、来春は、4年制から6年制への移行が完成し2年ぶりに卒業生が出るとあって、これまで以上の売り手市場になっています。しかし、薬学部の急増などの影響を受けて卒業生が増加していますので、厚生労働省では長期的には薬剤師は供給過剰になると試算しています。もちろん国家試験の合格率が下がるケースも考えられますが、登録販売者制度も始まっており、これまでのように、資格さえ持っておけば簡単に就職できるという時代ではなくなるのではないでしょうか。

これは大卒という資格にも当てはまることで、最近では有名大学卒業だからといって、どんな企業にでも入社できるということはありません。しかし、よくよく考えればこれは当然のことで、大学を卒業するにせよ、資格を持つにせよ、今後はそれに相応しい中身を身につけているかどうかが問われるようになるだけです。社会が必要としている知識、態度、技能を大学で習得していれば就職も問題ないと考えており、慶應義塾大学薬学部はそれに見合う教育を行っています。

創薬研究に進む場合も、理学部、工学部などから製薬会社への就職が増えていること、また、製薬企業の合弁などの影響で厳しさは同じです。他の理系学部に対する薬学のメリットは、専門分野に細分化した知識だけでなく、医療・創薬という視点から幅広い知識と全体的な視野を身につけられることにあります。基本的な科学を学ぶことにおいては他の理系学部と同じですが、薬学では創薬に必要な薬理学、薬物動態学、毒性学なども学べます。医療・創薬全般を見渡せる目と、薬の使われる現場に対する深い理解を持ち、なおかつどれだけ創薬に必要な専門性を深められるかが問われてくるのだと思います。

高校生へのメッセージ

薬というと、どうしても副作用や薬害などの負のイメージがつきものですが、1950年代に抗菌剤の発明で日本人男性の平均寿命が10から20歳近く延びたことに象徴されるように、薬が人類の病気の克服と健康維持に果たしてきた役割は計り知れません。将来、使う側になるにしろ、創る側になるにしろ、薬学部を目指すみなさんには、まずこのような薬というものに対する熱い思いを持ってほしいと思います。

慶應義塾大学薬学部の入試科目としては論理的思考力を訓練する数学、入学してから中心的な学問になる化学、さらに国際化の観点から英語の3科目としています。将来、医療に携わるということからできるだけ幅広い教科について学んでおいてほしいと思いますが、高校での教育が不十分な科目の補完教育も行っています。

最後に少し慶應義塾大学薬学部の特徴をお話しします。

一つは≪医療系三学部合同教育≫。近年のチーム医療の重要性は、薬剤師にとっても例外ではありません。そこで慶應義塾では、医学部、看護系学部、薬学部を持つメリットを生かしチーム医療を目指した合同教育を積極的にすすめており、必修科目の中にも取り入れています。

就職に関しては、薬剤師の場合は慶應義塾大学病院や関連病院のほか、70年以上の伝統を持つ共立薬科大学時代から多くの病院、薬局とのつながりもあります。薬科学科の場合は、主な受け入れ先である製薬企業の研究職としての慶應義塾大学薬学部の卒業生はまだいませんが、経営のトップをはじめ中枢には学部こそ違え、たくさんの慶應義塾の卒業生がいますのでとても心強いと思います。

多様な学生が入学してきてくれているという点からは、単に薬剤師や創薬研究者だけでなく、医療行政や医療マネジメントなど、これまで薬学部出身者が進出して行かなかったような新しい分野へも卒業生を送り出せるのではないかと期待しています。また、まだ構想段階ではありますが、経営能力のある薬のプロフェッショナルの養成も考えています。来年度からは地方出身の学生を支援する「学問のすゝめ奨学金」も始まります。この奨学金は、一般入学試験前に奨学金給付審査が行われる"一般入学試験前予約型"であり、道・府・県をブロック単位に分け、それぞれの地域ブロックで給付人数を設定しているものです。

薬や医療に関心がある人なら、多様な仲間と出会え、これまでにない可能性を秘めた本学部に入学し、人類の福祉と健康の増進に薬の面からチャレンジしてほしいと思います。

私の研究

現在の研究テーマは、不思議な形をした炭素化合物として知られるフラーレンを使った創薬、従来とは骨格から違う抗酸化剤の開発、さらに新規薬物代謝反応の検索の3つですが、ここではフラーレン研究を紹介させていただきます。フラーレンは1885年に発見され、その独自の形と従来の化合物にはない性質が、ナノテクを牽引する新素材として大いに注目を集めています。医療用としては、一時毒性を疑う研究も紹介されましたが、最近それが否定され、今後は研究開発が加速する可能性があります。

私が注目したのは、人のやらないこと、企業がやりにくいことをしたい、ということもありましたが、これまでに使ったことのない化合物なら耐性菌ができにくいのではないかと考えたからです。具体的には、フラーレンに様々な分子を結合させ、エイズやガンの治療薬を開発しています。

私は絵と自動車が好きで、絵を描くか自動車を作りたいと思っていた高校生でしたが、浪人中に化学のおもしろさに目覚め、薬学部へ進んで有機合成を専攻するようになりました。おかげで人類の福祉と健康の増進に関わる仕事ができ、とてもよかったと思っています。

Profile
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慶應義塾大学 薬学部長
大学院薬学研究科委員長

増野 匡彦 先生

東京大学薬学部薬学科卒業。東京大学大学院薬学研究科薬学専攻博士課程中退。薬学博士。東京大学薬学部助手、共立薬科大学薬学部助教授、教授を経て、2008年4月より慶應義塾大学薬学部教授。専門は化学系薬学(KEYWORD:フラーレン誘導体)、創薬化学(KEYWORD:抗酸化剤、薬物代謝、シトクロムP450)。


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医療総合大学としての特色ある教育の取組み これからの薬剤師教育を目指して 兵庫医療大学副学長 馬場明道先生

これからの薬剤師に求められること

本学は今年、開学から5年目を迎えました。すでに看護学部とリハビリテーション学部では卒業生も送り出し、100%に近い全国有数の高い就職率をあげています。薬学部としても、この流れに乗って、関西における新たなブランドを確立したいと考えています。

現在、薬学部は2006年以降、過当競争の時代に入っています。特にここ近畿圏では、歴史のある大学から、本学と相前後して開設された大学まで、新旧入り乱れて独自色を競うという状況になっています。そんな中で本学は、兵庫医科大学と同じ法人の経営による医療総合大学という強みを生かして、学部を融合した実践的なプログラムを用意するなどして、その独自性を打ち出しています。もちろん兵庫医科大学とは、互いに独立を保ちながら協調し、連携していくという関係にあります。

薬学部を取りまく環境は、薬剤師国家試験の受験資格が6年制課程卒業あるいは卒業見込みとなり大きく変わりました。これまで薬剤師養成課程は、医療系学部にありながら、その教育の中身が有機化学など、薬の物質としての側面についての教育は十分に機能していた一方、医療人となるための教育が十分とは言えないところがありました。今回の薬学教育年限の延長は、超高齢化などを背景とした医療ニーズの高まりなどから、医療人としての薬剤師のレベルアップがその根底にあります。つまり、患者さんを中心に医師、看護師などとともにチーム医療の一翼を担える薬剤師の育成を目指すという方向です。

今回の6年制薬学教育の導入により、薬剤師としての意識の涵養、業務のスキルアップ、さらには、医療チームの中の薬剤師という視点からの教育を目指すことも求められています。いいかえると、これからの薬剤師は、患者、さらには医師、看護師などの関連医療職で構成する一つの輪の中で、医療にかかわっていくことをが求められることになります。本学薬学部では、その視点から、医療総合大学としての特性を生かし、医師、看護師、理学療法士、作業療法士などと、医療人としてコミュニケーションが取れ、しかも独立した存在として対等に意見が言える薬剤師の養成のための教育に力を入れています。

カリキュラムの特徴

『早期臨床体験実習』 

中でも力を入れているのが、医療系総合大学の強みを生かしたチーム医療教育です。

その出発点は1年次科目の「医療科学概論」における兵庫医科大学病院での「早期臨床体験実習」にあります。これは、薬学、看護、リハビリテーションの3学部の学生が合同でチームを作り、病棟や薬剤部、リハビリテーション部などの実際の診療施設で、計2日間、一日体験実習をするものです。薬学部生にとっては、薬剤部の中だけでなく、患者さん、医師、看護師などの医療現場である病棟や、その他の現場で、他学部の学生と実習体験することで、視野を広げるだけでなく、意欲を高めることにもつながっています。同時に、講義も設けられていて、学長、副学長や各学部長などが加わって、それぞれの専門の立場からチーム医療の大切さを語ってくれます。

『PBLチュートリアル』

1年次(医療科学概論)と4年次(チーム医療論演習)に置かれていて、やはり3学部合同で行われます。『早期臨床体験実習』同様、実際の医療現場に近い形でチーム医療を体験するプログラムですが、1年次の後半および4年次には兵庫医科大学生も加わり、大学の垣根を越えた4学部合同で、より実際に近い形で研修が行われます。1年次のものでは、課題として出された臨床症例について、基礎知識のない状態で、自分たちなりの治療法を手探りで探ります。4年次ではより具体的な症例が課題とされますが、いずれも最後は大講堂で発表を行います。医学部生も含めた、このようなチュートリアル・カリキュラムは、全国でも数少ない、医療系総合大学にしかできない取組みです。

5、6年次の研究実習にもユニークなものが

5年次からは各研究室に配属となり、2年間の研究実習が始まります。専任の中に5名の臨床医がいるのも本学薬学部の大きな特徴ですが、そのうち3名の研究室では、兵庫医科大学の医局で、現場の医療活動を前に、薬剤師の在り方をテーマに研究することもできます。また、薬の臨床治験に係る臨床医も兼職している教員もいますから、その研究室では関係する医療機関などで、臨床薬理学が実践的に学べます。これらも、本学部の大きな特徴ではないでしょうか。

チーム医療教育科目としては他に、『チーム医療概論』(2年次)、『チーム医療研修』(6年次)などがあります。これらがすべて、国家試験対策になるとは限りませんが、我々としては真の医療人となるには不可欠なプログラムだと考えています。

教員公募制と学生サポート体制、就職・キャリア支援

本学の開学にあたって、もう一つ工夫したことは、公募制による教員採用でした。結果的には、上にあげた臨床医をはじめ、様々なキャリアを持つ優秀な教員を全国から集めることができました。平均年齢が若いだけでなく、教育熱心で、しかも優れた研究実績をあげている人が多いのも特徴です。

学生のサポートにも力を入れています。近年、若者の可能性を引き出すには、教員との密な人間関係が欠かせませんから、担任制度の傍ら、全教員参加で、毎週木曜日の午後を半日使って、『少人数制長期密着型ゼミナール』を開講しています。定員は7~8人で各教員が独自にテーマを設定して通年で行います。2年生から4年生までが、学年の垣根を越えて共通の目的に向かって共に学びますから、学年を超えたつながりができるとともに、日頃の勉強に対するモチベーションも高められます。担当教員もメンバーの学生も、原則毎年変わりますから、視野が広がるとともに、先輩後輩のつながりや交友関係も広がります。さらに教員とのつながりも深まりますからとてもいいシステムだと思います。

就職・キャリア支援の中で、最もインパクトがあるのは全学部対象の『合同病院説明会』です。これは大小あわせて近畿圏の124病院が加盟(2011年8月現在)する「(学)兵庫医科大学連携病院の会」主催によるもので、各学部ともに低学年を含め全学年生に参加してもらっています。また、兵庫医科大学病院薬剤部には、卒業後も働きながら研修できる「薬剤師レジデント制度」がすでに用意されています。

高校生に望むことと、薬学部の目指すこと

医療に携わるということから、まずは人間としての常識を備えておいてほしいと思います。また医療の基本は患者さんとのコミュニケーションですから、これは学生にもよく言うことですが、自分の意見を主張できること、そして相手の意見を聞くこと、さらにはそれを聞いて自分の意見を修正できること、の3つを日頃から心がけてほしいと思います。高校生でも大学生でも、この3つができれば、将来どのような職業に就くにしろ、社会の一員として十分やっていけるはずです。

本学は新しい大学で、教員もみな若く教育熱心です。学生も、受験勉強で伸びきっていない、言い換えると、伸びしろの大きい学生が多いように感じます。やる気と、目的意識を持たせることで、大学へ入ってから思った以上に力を伸ばせるのではないかと期待しています。

薬剤師の就職に関しては、厳しい見方も一部では存在しますが、超高齢化社会を迎えて、医療へのニーズが高まることは間違いありません。また、さまざまな環境汚染に対して、環境衛生の分野では、化学物質に精通した人材養成が急務ですが、専門的なことをわかりやすく解説したり、安心、安全を広く社会に示したりするのに、薬剤師はとてもいいポジションにいると思います。いずれにしろ、国が担保する資格が取れることは、他の多くの学部に比べれば相変わらず大きなメリットであることに変わりありません。

6年制の薬学教育についての評価が出るにはまだまだ時間が必要だと思います。送り出す側からすれば、今は薬学部全体でしっかりと教育を行い、卒業後の進路をしっかり確保することが急務だと思います。そのためには、薬剤師の活躍できる新しい分野を開拓することも必要かもしれません。

6年制で学ぶ側からすれば、国家試験合格はもちろん当面の目標ですが、今後はその先もさらに大事であるとの認識を持って、医療人として真の実力を身につけることを目標に大学へ進んできてほしいと思います。

特別奨学金制度

医療関係学部というと、学力もさることながら、家庭で一番、頭を悩ますのは学費ではないだろうか。

ここ兵庫医療大学の「入学生・在学生特別奨学金」制度は、最大で在学中の学費が全額免除となる。

これは一般入試(前期)またはセンター試験利用入試(前期)の成績で入学時の初年度学費免除の奨学生を選考、入学後も上位の成績をキープすれば、その後も継続可能というもの。もちろん、入学時には対象とならなくても、入学後にがんばった学生にも学費の半額免除の制度が用意されている。

高校生へのアドバイス

もともとは理数系よりも文学部を目指していたが、周囲のすすめで薬学部に方向転換したという馬場副学長。「数学や物理がそれほど得意でなくても悲観しなくて大丈夫。ただ、化学にはなじんでいた方がいいと思います」。

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兵庫医療大学 副学長

馬場 明道 先生

1965年兵庫県立鳴尾高校卒業、1969年大阪大学薬学部卒業。1974年大阪大学大学院薬学研究科修了(薬学博士)。1991年同科教授、その後学部長などを経て、2004年大阪大学理事・副学長、2010年に同名誉教授に。専門は神経薬理学。2007年には日本薬学会賞を受賞。日本薬学会副会頭、日本薬理学会理事長、日本学術会議連会会員など歴任。現在、大阪大学経営協議会委員、大阪府薬事審議会会長。